5、インドで犬に噛まれた結末の結末。。
- 2016.06.29 Wednesday
- 14:57
注射を打った所が固くなっている。
そして痛む。
だけど、わたしは次のワクチン接種のため
ガバメントホスピタルまで歩いていった。
え??
ここあの日と同じ病院???
びっくりするほど、混雑。
具合の悪そうなお爺ちゃんお婆ちゃんたちがゾロゾロ。
働いているスタッフも多い。
本来はこんなに混雑している病院だったんだな・・
そう思いつつ自分の診察の順番を待った。
そして診察室に入ると、前回とは違うお医者さん。
*
*
*
『前回のワクチンの残りを打ちに来ました』
『前回っていつ?』
『この日です。お腹に1本打ちました・・』
『 No 』
『へ?Noって打ちましたけど・・』
『その日は病院は1日休み。医師も誰も来ていない』
『本当にこの病院で何かしらの注射を打ったというなら、それを打ったのは医師ではない』
へ (・・???
『医師じゃないってんなら誰なんです?』
『それじゃあの日、いったいなんの注射をわたしは打たれたんです??』
『てことは狂犬病のワクチンじゃなくてすごい変な注射をわたしは打たれたかもしれないんですよね??』
『その偽医者はこの病院の中から出てきた人間だったんですよ!!!!!』
頭の中、まっしろ・・。
あり得ないでしょう。病院の管理責任は???
医師は言った。
『ノープロブレム!』
『今、あんたは生きてる。て、ことは、そんなに変な注射を打たれていない。
じゃなきゃ、あんたはもう死んでる。生きてるということは、私が考えるに
多分、栄養剤のような当たり障りのないような注射だったのではないか。
そして、全く医療の知識がない人間が医者のふりをして
バレずに注射を打つことは難しい。
つまり、医師ではないが、医療従事者だという事。
だから、問題ないだろう』
『きっと病院の休みに忍び込み、薬品を盗んでいたか、あんたのような患者(カモ)がくるのを
待っていたのかもしれない。で、いくらか払ったか?』
『はい。200Rs・・』
医師は笑った。
『ここでの治療は無料さ!』と・・・
あ・・ガバメントホスピタルって無料なの?だからここ、こんなに混んでるのね・・・
って、じゃなくて・・そうじゃなくて!!!
『で、どうする?本物のワクチンを今から打つかい?』
とフツーに聞かれ・・・
ひとまず何も選択できず・・・
『ちょっと考えてからまた来ます』と言って病院を出た。
顔面蒼白のわたしをみつけ、声をかけてくる仲良しのオヤジたち・・
事の真相を話した・・
でもすっごく驚いてる!って風でもない・・
まあ・・ここ・・インドやからね・・
そんな嘘つきに会う事もあるよね・・程度の薄い反応。
気になって傷口をもう1度見てみた。
傷口は今度は緑色に変色してた。。緑って・・ちょっとやばいんちゃう?
それより・・注射・・ワクチン・・・どうしよ・・・( ;∀;)↷↷↷
と、なったという
おバカかつ大変危険な顛末でございました。
そんな苦い思い出や、たくさんの出会いや楽しかった思い出が
詰まっているプシュカールの地。。
犬に噛まれ → チリパウダーを擦り込まれ → 胸もまれ → 嘘注射打たれ → 金をぼられ → 傷口は緑
こんな流れです。悲惨。そして危険。
結局、本物のワクチンをその後打ちました。
お腹がめちゃくちゃに痛かったです。
のほほんと今も生きていられているのでラッキーです。
こんなに間抜けではどこで死んでいてもおかしくなかったです。。
反省しています。。
無事に帰るからこその旅。
日本人の隙を犬さえも見抜きます。
野生動物には容易に接触したりせず気を付けないといけませんし
インドではあり得ないようなトラブルが起ってしまう事も。
旅行は気を抜かず、身を守り、情報を得ながら、ご安全に。
時を経て、いまや立派なオバサンになった私ですが
いまだに危なっかしい所があります。
この3つの国を歩くにあたってこれからも気を付けていこうと思います。
*** 終わり ***